急速に発展するベトナムの建設、インフラ整備市場

ベトナム中部 港湾都市ダナン

陸上ルートの東西経済回廊の起点としても注目度を増すダナンは観光、ビジネス両面で急速に存在感をましている。

ホーチミン、ダナン共に経済回廊の東側起点となっており、ベトナム経済の成長を後押しする要因となるのが確実視されている。

また南北に長い国土の東側には北はハイフォン港、中部ダナン港、南のカイメップ チーバイ港まで多くの港湾施設が整備されており、船舶輸送の重要な起点となっている点もベトナムの大きな強みである。


ベトナムの将来性

日本市場に閉塞感を感じ、今後のビジネスチャンスを模索している場合は、ベトナムが多様な環境から勘案し最有力候補の一つに挙げられる。

ベトナムは人口一億近くを有し、若年層が多く、中間層の増大による消費市場の活性化、経済成長が急速に進展している国家であり、アジアのみならず世界中で今後の成長が期待されている国家である。

タイやマレーシアは既に中進国入りしており、今後劇的な経済成長は少し難しい面もあり、東南アジアの中でも次の経済成長が期待される国としてカンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー等が挙がるが、やはりその中でもベトナムが圧倒的にずば抜けている様に感じる。

実際ベトナムへ訪問して見るとそのバイクの洪水と共にあらゆる場所で大型建築ラッシュが実施されており、ASEAN諸国の中でも最も勢いがあり、急速な経済成長を遂げている。

また特筆すべき点として、地域に関わらず大多数の若者が非常にフレンドリーかつ若年層の多いベトナムは今後凄まじいスピードで先進国に迫ると考えられる。

一億近い人口を誇る大国であり、消費意欲が旺盛、更にホーチミン、ハノイでの地下鉄建設を含め、未だ未発達な交通インフラ、あらゆる場所で実施されている交通インフラ整備、十宅地造成含む、大規模プロジェクトの建設ラッシュなど経済成長を索引する条件がほとんど揃っている。


急速な経済発展を遂げる現在のベトナム

米国と中国の貿易戦争が激化するにつれて、中国とベトナム北部は国境が隣接するため、中国南部の製造業が米国への輸出品に対する関税を回避するために生産拠点をベトナム北部に移す動きも出ていると言われ、今後も人件費が安く、中国と距離的に近いベトナムへの製造業の移転が進む可能性がある。

日本企業も多く進出しており、チャイナプラスワンとして、またタイプラスワンとしてそしてASEAN経済回廊の要所として、ベトナムに世界中から資金が流入し、ASEAN諸国の中でも最も注目される国家の一つとなっている。

ベトナムの急速な経済発展の背景に、外資の不動産購入規制の緩和などの開放政策が挙げられますが、進出企業では韓国の存在は非常に大きく、次いで日本、中国、シンガポール、台湾などが挙げられる。

長年デフレと経済停滞に苦しむ日本市場から見れば、台湾経済の成長速度は驚くべき水準だと言えますが、それでも台湾国内消費の鈍りから、急速に成長するベトナムへ進出する動きが目立つ。

ベトナムはブラジルに次いで世界2位のコーヒー生産量を誇り、ハノイからホーチミンまで市内中心部にはコーヒーショップがひしめき合っており、人口800万人のホーチミンには、600以上のコーヒーショップがあると言われるほどベトナムのコーヒー市場は活性化している。

ベトナム資本、外資問わずベトナム国内のコーヒーチェーンの提供する価格は日本と比較しても価格的にほとんど差異はないが、それでも常に多くの人で賑わっている点からも中間層の増加が感じ取れる。

その中でもハイランドコーヒーの出店数は目覚ましく、フィリピンのファストフード大手ジョリビーに買収された以降も精力的に店舗数を増やしている。

ベトナムで生産されるコーヒー豆は主にロブスタ種であり、アラビカ種は南米が主要生産地である。

現在、アジアでの中間層の増加により、コーヒーに対する需要も激増しており、今後はコーヒー農家への生産拡大需要が大きくなりそうだ。

そうしたなか、差別化を図るため、質の高い高級コーヒー豆への需要も高まる事が予想され、その価値が生産者に反映される仕組みが改善されれば、よりコーヒー豆生産農家の数も増えるだろう。

日本のコーヒー市場も巨大であり、海外から仕入れる豆の量は世界トップクラスを推移、コーヒー豆の供給においても、資源同様商社の存在感が大きい。

コーヒー豆の価格は、先物市場や投機などの多様な要因で急変するため、価格変動リスクに対応するため、大口契約が必要であり、商社の役割は大きい。


南北の分断されていた影響もあり、また縦に長い地理的影響もあり、北部のハノイ、中部のダナン、南部のホーチミンでは気候も、人々の性格、都市景観も全く異なる。

北部に行けば行くほど、都市景観は中国に近くなり、南部のホーチミンはフランス植民地時代の欧州建築が特徴的である。

南北に長いベトナムには各地域間をつなぐ交通手段としてスリーピングバスと呼ばれる夜行バスが発達しており、極めて安価に各地域間を行き来可能であり、オンライン予約も提供されており、座席指定可能な場合も多く、非常に進んでいる。

乗車時間は長いですが、完全に横になれるため、日本の夜行バスと比較しても利便性が高い場合も多い。ただ日本や他主要先進国と比較し、都市間のインフラは極めて未発達であり、何も周りに無い場合がおおく、故障時など不測の事態発生時を考えると怖い面もある。

通常の夜行バスに加え価格が上がりますが豪華設備を備えたリムジンバスも存在するため、幅広い利用者のニーズに応えるベトナムのバス会社の利便性の高さは特筆だ。

予約画面も空きシートが一目でわかり、オンライン決済にも対応しているバス会社が多く、予約画面が非常に重い場合もある日本の長距離バス予約サイトと比較しても、より予約が簡易に感じることもある。


商業都市ホーチミン

Bitexco Financial Tower ホーチミンの一等地に位置する高層ビル

Bitexco Groupによって提供されるヘリポートや会議室などの商用施設を備えた複合高層ビル

タンソンニャット国際空港

市内中心部から距離が非常に近く、アクセスの利便性が高い。

空港内の運営も効率的に行われており、イミグレでも待ち時間がほとんど無く、スムーズに入出国出来る場合が多い。

近年ベトナムへの急速な訪問者の増加と共に空港の処理能力が限界に達する見方が懸念され、増加する需要に対応する為、また今後アジアのハブ空港として都市競争力を増す為、真空港としてロンタイン国際空港の建設が実施されている。

同空港の完成予定は2025年を予定しており、新空港がアジアのハブ空港としての役割を、既存のタンソンニャット国際空港はその補助的な役割となる予定である。正にバンコクのドンムアンとスワンナプームの位置付けである。

新空港が運行開始されれば、現在空港、市内交通共に既にキャパの限界を超えつつあるバンコクに代わり、ベトナムの存在感が急増する大きな要因となり得るだろう。

写真:建設ラッシュのホーチミン

ホーチミンは日本企業による地下鉄建設が行われており、日本企業の進出が多く、バンコク同様日本人駐在員を非常に多く見かける。

フランス統治時代の美しい建物と凄まじい数のバイク、人といったアジアの喧騒が融合する都市となっており、ベトナムの商業の中心地となっている。

交通インフラが整備され、交通渋滞が緩和されることにより、より高い経済成長の実現が見込まれる。

新空港建設エリア周辺の地価上昇は当然として、外資系ホテルも新空港およびベトナムが持つポテンシャルに注目し多く参入。

既存空港は市内から空港間移動が非常に近く便利であった反面、新空港は約35キロ程離れる点が、どう移動の利便性に影響するかが問われる。

ベトナムはバンコクやクアラルンプールの様に欧州や中東とを繋ぐ直行便の数が少なく、訪問者は多くの場合上記両空港を経由することが一般的だ。

この点が日本含めベトナム訪問時の不便さでありましたが、新空港解説を機にホーチミンが中東、欧州、また日本を含め多様な地域との直行便就航開始が期待され、ホーチミンがアジアのハブ空港として存在感を増す事になる。

写真: Vin Groupが提供するデパート Vinicom Plaza

Vin Groupはウクライナで穀物関連企業として事業を開始し、その後ベトナムで成長し、ベトナムを代表するコングロマリットへと成長し、現在では医療のVin Mec、小売のVin Mart、家電のVin pro他ベトナムでの生活に不可欠な事業を多数展開している。


ホーチミンには東南アジア最高の高さを誇るLANDMARK 81が完成し、ベトナムのシンボルタワーとして今後大きな集客が期待される。

同ビルはベトナム最大私営資本である巨大コングロマリットのVin Groupによるものであり、同グループは不動産開発を主に、ラグジュアリーホテル、病院、コンビニ、デパートなどの多角化運営で知られ、ベトナムにおいて同グループが提供する店舗またはサービスを利用しないことはほとんどないと言えるほどの市場シェアを誇っている。

更に同グループはVin Fastの企業名でベトナムの国産車を発表し、大きな注目を集めている。

国産での高度産業の創出によって、エンジニアなどの専門職の需要が拡大されることが予想され、労働集約型産業からの産業の高度化が課題であったベトナム経済の大きな追い風となりそうである。


政治の中心であるハノイ 

ハノイ中心部の繁華街は人口密度、バイクの量はベトナム全土で最高峰、アジアの中でもトップクラスの熱気と経済成長を感じられる都市である。

2020年にはF1グランプリがアジアではシンガポールに次いでハノイで開催されるなど、世界的にも知名度が劇的に向上しているハノイ

北部のハノイはホーチミンと比較して、夏は暑く、冬は寒いといった大きな気候の違いが挙げられます。また市内中心部の交通渋滞はホーチミンと同等、またはそれ以上であり、ホーチミン同様地下鉄の建設により、渋滞緩和が望まれる。

物価が安いベトナムにおいて、ハノイの物価の安さは更に際立っており、特に食事のコストパフォーマンスは恐らく世界屈指、ハノイ中心部はベトナム料理に限らずあらゆる種類の店が安価で食事を提供している為、質が高く、多様性のある食事を安価に利用可能。

またハノイ空港から市内、その逆もリムジンバスが安価で利用出来利便性が大変良く、ノイバイ空港は市内中心部の大喧騒とはうって代わり、混雑している事が少なく非常に良くできた空港の一つだと感じる。

また児童教育市場が有望とされており、子供への教育投資に多額の資金を費やす傾向が多く、子供向けの英会話教室など多く営業。

ベトナムの国際化に向けて最大のネックの一つになっているのが英語の通じなさ、特に中高年齢層は絶望的に英語が通じない状況があるが、若年層の英語教育の普及に伴い英語利用者が増加しそうだs。

ハノイもホーチミン同様開発ラッシュに沸いており、AEONモールが進出した郊外のロンビエンには巨大な面積の住宅造成が続く。

またハノイのメトロは中国企業が現在建築を進めており、ホーチミンの地下鉄より先に運行が開始される予定である。


北部のハロン湾とハイフォン市

世界遺産ハロン湾に面する都市 ハノイを訪れる観光客の大多数が訪れるであろう定番中の定番観光エリアも住宅地の造成、インフラ工事含めこのエリアも建設ラッシュ

北部のハロン湾付近都市についても大建設中であり、市内は資材を積んだ大型トラック、作業員を大勢見かける。

北部ハノイからハロン湾までのバス4時間程の道のりでは、他ベトナム主要都市と比べてまだまだ発展途上にある街というか村々を通過しますが、道路はもちろん建築ラッシュである。

まだ道路の整備が全く完了していない箇所も多々ある為、バス内はすさまじく揺れる事が度々あり乗客皆一様に驚く。


中部の港湾都市 ダナン

アジア諸国の中でも圧倒的経済成長を直に感じ取れるベトナムだが、主要都市の中でも要注目なのが中部の港湾都市ダナンである。

成田からの直行便の就航もあり、昨今多くの日本人でも賑わう地域でもあり、ダナンはベトナム入門者に最もお勧めする都市だ。

物価も最高に安く、料理も美味い、街はコンパクトで散策しやすい、人は親切、さらに、人気の観光地のホイアンとフエもこのダナンに拠点にバスで訪問することができるため地位的な優位性もここダナンの魅力のひとつである。

ベトナム第三の港湾を擁するベトナム中部のダナンは物流拠点としてまた観光都市として注目を集めており、国内外から多くの投資及び企業誘致に成功している。

2017年にはAPEC開催も成功し、東南アジアの都市では抜きんでた整備された交通インフラが特徴である。

政府も観光業の発展を重視しており、訪問の度に進化する都市の景観と人々の洗練度の高さがダナンの経済発展を伺わせる。

空港の両替レートも特段悪くはないにも関わらずスタッフの姿勢は申し分がなく、また空港からタクシー配車サービスが利用可能なため、空港到着後必要な体制を整え市内中心部まできわめてスムーズに移動できる点は市政府が観光業発展のため、外資誘致のため努力した結果だと言える。 

急速に進展する都市化と工業化の背景に空気汚染、水質汚染、ゴミ処理などの環境問題への取り組みが問われているが、ダナンは環境問題にも積極的に取り組んでおり、エネルギーの再利用、廃棄物処理などで高い技術を持った企業はベトナムの自然環境市場に大きく貢献出来る可能性が感じられる。

市内を走る路線バスも運賃は格安でありながら車体は非常に新しくアジアの他都市の路線バスと比較し圧倒的に洗練されており、こうした点からもダナンの経済成長及び市の財政状況の良さが伺える。

同じくベトナム中部に位置するダナンとニャチャンは気候も都市環境も非常に似ている。

ダナンは韓国資本と韓国人観光客と中国人観光客、ニャチャンはロシア資本とロシア人観光客、中国人団体客が圧倒的存在感を持つ。

国際線の直行便が訪問客数に莫大な影響を与えるため、今後フライトの動向によっては両都市の訪問者数のシェアが大きく変動する場合もありえるでしう。

ダナン政府は高度産業の誘致に積極的であり、情報通信産業の集積地としてダナンが注目されています。ベトナムはその安価な労働力を活かし、チャイナプラスワンとして多くの製造業が進出。

特に繊維業及び部品加工産業が発達していますが、労働集約的産業が多く賃金向上および技術の累積が難しい面があり、産業の高度化により経済発展を加速させたい政府の意図がある。

またレンタル工場を備えた大規模工業団地が開発されており、税制の優遇など外資の誘致に積極的であり日本企業も多く進出。  

郊外には住宅地が開発中であり、ITparkも誕生し、都市部は更に大きく拡大する見込みだ。

観光業にとって雨季の降雨量が多く、スコールのような一時的雨ではなく、降り続くため、雨季はビーチアクティビティのみでなく市内散策も難しくなるため、観光には全く向かないため、宿泊施設をはじめ観光関連産業の稼働率が大幅に低下し通常時でさえ、破格のホテル価格も更に下落する。

1.交通の利便性 

空港から市街地中心部まではタクシーしか交通手段はないものの徒歩圏といっても言い距離でありここまで市街地中心部と隣接している空港は稀であり、また市内中心部もコンパクトであり、徒歩散策が可能

ビーチエリアへは徒歩だと少しきついのでタクシーが必要だがGrabが利用可能であり、非常に安価にビーチエリア、市街地、空港と往来が可能

宿泊施設 

市街地、ビーチエリア共にホテルの供給が非常に多く、選択肢は豊富

価格も時期により違いはあれど夏の繁忙期でも非常にリーズナブル

 環境、治安 

歩道のインフラが未整備な場合がほとんどである東南アジア諸国の中において圧倒的に歩道のインフラ整備が進んでいる。

歩道が非常に広く、またホーチミンやハノイ程バイクが多くない為、道路の横断等も両都市と比較して圧倒的に容易、また治安は夜中でもドラゴンブリッジ周辺は多くの子供連れ家族で賑わっている為、良い証拠であると言える。

位置  

超人気観光都市であるホイアンとフエの中心部に位置し、両都市への訪問の基点となる地理的優位性を持つ

ベトナム屈指の超人気都市 ホイアン 

主要アクセスはダナン空港経由になる為、こうした点もダナンの地理的優位性を強固にしている。

市内中心部からホイアンまでは約30キロほど、Grabタクシーでも往復4千円弱と格安。

信号がほとんどない海岸線を行き来するためスムーズに両区間を往復可能であり、ビーチ沿いはホテル、コンドミニアムの開発ラッシュが続いており、莫大な投資資金が流入しているのが伺える。 

しかし、市内中心部、ビーチ沿いには既存ホテル数も多数存在しており、こうした新規開発エリアの需要を満たすためには訪問者数の圧倒的な底上げが不可欠。

開発エリアが膨大なため未だ商業施設数が追いついていないため、滞在面では市内中心部近くに位置するビーチエリアに大きく利便性が劣る。

また空港のキャパシティも当然受け入れを強化する体制する必要があり、更なるインフラ整備が必要となる。

ダナンビーチエリア周辺の開発エリア 

ホテルやコンド建築用に購入され、建築が開始されていない土地も数多く存在する為、同エリアの開発が完了するにはまだ数年必要だろう。

現在まで数回ダナンへは訪問しているが、ここダナンを飛び越えて欧州等から多くの観光客を日本へ引き寄せる事が出来るかと言われると少し考えてしまう程、正直ダナンは良く計画されて都市開発が行われた素晴らしい地域だと感じる。


ロシア人と中国人観光客で賑わう ベトナム人気リゾート都市 ニャチャン

ダナンで圧倒的存在感を誇っているのは韓国人観光客と中国人観光客であり、市内には両国の言語表記の店で溢れている、一方ニャチャンはロシア人観光客と中国人観光客が圧倒的である。市内店舗はロシア後表記を頻繁に見かけ、中国人団体客を乗せた巨大観光バスが市内のいたる場所で走っている。

ニャチャンがダナンと航空アクセス面で比較して劣る点として国際線の就航数が圧倒的に少なく、多くの場合ホーチミン、ハノイ、ダナンを経由する場合が多い、しかしニャチャンは巨大クルーズ船の寄港地になっている為、クルーズ船から大型バスを乗り継いだ外国人観光客を多く街中で見かける。


ベトナム南東部ダナンとホーチミンの間に位置するビーチリゾート都市 ニャチャン

ビーチリゾートニャチャンは空港から繁華街まではバスで一時間程かかるが、現在空港付近のビーチエリアはダナンのビーチエリア同様大規模開発を行う予定らしく、まだほとんど建築は開始されていないが、完了すれば空港から非常にアクセスの良い大規模リゾートエリアになるだろう。

ホーチミンから電車、長距離夜行バス、飛行機等でアクセス可能なニャチャンですが、距離もある様なのでやはり飛行機が無難だ。

中国人団体客とロシア人団体客という二大安定集客があるためかメコン経済回廊の要所としても国際都市としても存在感を増すダナンとは都市の方向性は異なる様に感じる。

今後空港付近のビーチエリアの開発が進めばニャチャンの存在感がより高まることが予想されるが、商業施設などが整備されるまでは恐らく最低でもあと数年は必要だろう。

現段階では海外との直行便が多く就航し、空港から市内アクセスが至近のダナンがニャチャンを上回っている点が多く、経由便を介してニャチャンを訪問する動機はまだ少なく、実際にダナンではあれほど多く目にする日本人観光客もニャチャンではほぼ見かけない。

しかし、ビーチ沿いに発展している市内中心部の繁華街の発展度は近隣アジア諸国のどのリゾート都市にも劣っておらず、素晴らしい都市環境を実現している。

民間資本の流入が必要ではと思わせるローカル間、国営感の強いカムラン空港と、外資流入で圧倒的に洗練された町並みを実現しているビーチ沿いの市内中心部とのギャップの大きさも興味深い点だ。

カムラン国際空港 小規模ながら運営は効率的であり出入国審査、セキュリティチェックともにほとんど待つ必要が無いのは素晴らしい。

ニャチャンのカムラン国際空港から市内中心部はおよそ車で40分前後、タクシー価格にして二千円前後が必要となりますがGRABが利用可能となっている。

空港と市内を繋ぐシャトルバスは毎30分運行で費用はわずか数百円のため、便利であるが、最終バスが夜8時前であり、更に空港から市内へは常に満席の場合が多く、チケットを購入したからといっても指定席ではない。

また大型バスではなく、座席以外にスペースは一切無いためスーツケースなど大型荷物はバス後方へ積み込みが必要であり、複数人数であれば最初からタクシーを選択した方が無難だろう。

オンライン予約サービスのKLOOKがタクシー予約を提供しており、事前購入で安価に市内へ移動可能、GRABに加えこうしたオンライン予約サービスが今後爆発的に増加し、地域の交通サービス、旅行代理店が提供している交通、市内観光予約代行サービスは今後確実に縮小しそうだ。

カムラン空港近隣は巨大規模のリゾート都市開発が進んでおり、空港から40キロ近く離れた市内中心部とは異なり、わずか車で10分のアクセス性を活かし、高級リゾート地域として現在の市内中心部とのエリアの棲み分けが生まれそうだ。

しかし、ダナンのビーチエリア同様に開発エリアが膨大であり、現在は大型ラグジュアリーリゾートホテルが点在しているのみであるため、ゴルフ他特定の目的以外の滞在には現時点では全く向かない面もある。

ダナンであればビーチエリアから市内中心部までも非常に近いため両区間の行き来は容易ですが、ニャチャンでは上記の通り距離がありすぎるため、現実的ではない。

空港から市内中心部までは信号も無ければ人も店舗も無い道をひたすら走る為、特に女性の夜間のタクシー利用はリスク回避のため避けるべきだろう。

カムラン空港は軍用空港を民間に転用したものなので、施設は簡素であり、立地含めて現在各都市間で展開されている空港間競争とは大きく異なるローカルエリアとなる。


開発ラッシュに沸くフーコック島

ベトナム全土に投資資金が流入し、開発ラッシュとなっている中、南部に位置するリゾートアイランドであるフーコック島も同様に急速に発展しており、不動産価格も極めて高額に達している。

ベトナムのリゾート地としてダナン、ニャチャンが挙げられますが、フーコック島が持つ豊かな自然環境および経済特区として指定された事により莫大な資金が流入。


建設ラッシュに湧くベトナムでの建築重機の需要はいかに

写真:ベトナムの主要都市部では至る所でホテル、マンション建築、道路などのインフラ整備ラッシュが起こっており、建築機器の需要も増加 

日本では主要都心部中心地にて再開発による建築ラッシュ、そしてインバウンド需要によるホテル建設ラッシュ含め、五輪開催関連他建設市場が活気付いていますが、東南アジア諸国の至るところで実施されているインフラ整備関連含む大規模プロジェクトも壮大である。

当然これだけ建築、整備が実施されれば建築重機に対する需要も高くなるのは必然であり、日本の中古重機市場はコンテナ輸送が可能なアジア圏に対して需要拡大の機会があるのかもしれない。

欧州は重機メーカーが多く、距離的に考えればアジア、北米、ロシアの極東がメイン需要になりそうだ。

海外では相当昔の型の中古日本車が現役で市内を走行しているのをよく見かける。

夏の高温多湿、冬は極寒で乾燥な自然環境に耐えうる車体、およびメンテに積極的でない日本人という、オートメーカー泣かせの市場で磨き上げられた日本製車両の評価は当然中古車市場でも非常に高い評価を得ており、日本では再販が難しい状態の中古車でも海外ではまだ高い需要があるのだろう。

建築、プランテーション用途など中古建築重機に対する需要が存在すれば、当然機器のレンタルへの需要も存在するはずだ。

中古といえども、重機の価格は一般車両の比では無いだろうし、建設プロジェクトは期間が決まっている場合がほとんどであり、購入よりレンタルが適している場合も多い。


多言語予約システムで重機レンタルを管理

SuperSaaSは中国語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、マレー語とASEAN諸国言語の予約画面を提供

また管理画面については完全英語対応しているため、日本語より英語が得意な現地従業員にとっても予約スケジュールの管理が問題なく行えるだろう。

各重機の予約状況の把握、プロジェクトの工程管理にスケジュールを利用他、オンライン予約システムを多様な海外進出業務に活用可能

また、ベトナム政府は海外から製造業を誘致するためにレンタル工場を各主要都市に整備するなど積極的な外資誘致活動を展開

レンタル工場のウェブサイトにはベトナム語に加えて、英語、日本語、韓国語、中国語などベトナムで大きなシェアを誇る国々の言語が提供されている事が多く、多言語予約システムの活用は工場の視察などのスケジュール調整などにも有効だろう。

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