オンライン予約システムでIR施設を総合管理 マカオ市場

アジア沸騰都市マカオ 

物価はシンガポールや香港と並んでアジアでは最高クラスであり、潤沢なカジノ収入により国家の財政状況は極めて良く、人口60万人ほどの国民には極めて低率の所得税、そして手厚い社会保障が提供されている。

マカオ法人は香港やシンガポールと並ぶ低率な法人税に加え、一定規模を下回る資本金及び売上高の企業は政府の承認により極めて簡素な税務申告が許可されており、通常監査などの維持コストが必要な海外法人においてマカオ法人が選択される優位性を提供している。

中国及び香港と国境を接する地理性に加え、海上橋の完成によって、定番の香港からのフェリーでの出入国に交通の選択肢が増えたため、今後より近隣地域からマカオへの観光客の数が非常に増えることが予想される。

以前は訪問者数では大多数が近隣諸国からであり、マカオの収入も多くがカジノ施設関連の税収であったため、外部環境の変動によるリスクが極めて高く、マカオ政府は世界文化遺産登録された西洋建築物、治安の向上、そしてMICEを推進する事により観光及びビジネス需要での集客、資本誘致含め、訪問者数及び収入の多角化を図った結果、海外からの訪問者が多様化し、物価も高騰を続けている。

特に宿泊施設の価格は驚くべき水準になっており、土日のタイパ島近辺のホテルはアジア屈指の高額エリアと言える。

アジア圏において物価の高さで言えば香港、シンガポールが良く挙げられ、訪問の度に実際に物価は日本より遥かに高いと感じるが、現在はマカオが最もアジアで物価が高いのではないだろうか。


マカオの不動産価格は香港同様世界でもトップクラスの超高価格

増加した観光客数に対して、課題となるのが宿泊施設の供給量でもある。

香港同様国土が小さい為、不動産価格も驚愕の水準であり、ホテル価格も高騰が続きそうだ。


日本企業がマカオ初となるLRT建設

公共交通手段がバスと一般タクシーのみであったマカオは、マカオ初となる大量輸送手段であるLRTの建設を日本企業の三菱重工業に委託し、遂に開業に至った。

以前のマカオの課題としては、国土が狭いため、一般層の観光客数増加は交通インフラのオーバーキャパシティーに陥っていたと感じる。

マカオは路線バスが安価で本数、路線数も縦横無尽に行き来している為、マカオパスを購入してバスを積極的に利用する事で市内移動が極めて便利になる。

しかし、人口密度は高く、更に土日は団体観光客の訪問など含め、市内中心部は人の渦と化す事もあり、基本的に路線バスは非常に混み合うことが多く、特に空港と市内中心部間は満員になることも多くあり、決して利便性の高いものではなかったが、LRTルートは、マカオ国際空港から珠海の国境までカバーされる予定であり、今後地域内の交通利便性が劇的に向上しそうだ。

LRTのルートは巨大なカジノ施設が建ち並ぶ市街地を通過するため、交通移動手段のみだけでなく、風景も楽しめる事も目玉の一つである。


IRとカジノ経済

IRは施設内にカジノに加え国際展示場、大規模会議室、ホテル、飲食施設、娯楽施設、美術館など多様な施設で構成される複合施設であり、ビジネス、ファミリー、観光など多様な顧客層を誘致可能となっている。

膨大な規模を誇る各施設を効率よく管理する為、最新の施設管理技術が集積する。

また巨大な施設が必要とするエネルギーの供給において、太陽光発電などのエネルギーシステムを導入するなど規模を活かしたシステムが応用可能となる。

銀河娯楽集団有限公司

銀河娯楽集団有限公司の事業の起源は建設業であり、香港の発展と共に事業を拡大し、後に不動産開発事業や通信市場への参入などの多角化、そしてカジノ事業の参入が展開されている。

毎年冬開催の澳門 銀河娛樂國際馬拉松のメインスポンサーである、マカオギャラクシーエンターテインメントグループは、香港資本であり、施設内にはカジノ以外にも大型会議場、SPA、結婚式場などMICEとの超大型統合エンターテイメント施設を提供


マカオと言えばカジノ施設と連想される程のラスベガスと並ぶ世界屈指のカジノ都市であり、近年日本でもカジノ施設の誘致に関する議論が続いている中、韓国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、カンボジア 、ラオスなどのカジノが既に存在するアジア諸国と同様マカオのカジノ市場から参考にすべき点も多いだろう。

上記の様にアジアの都市には既に非常に多くのカジノ施設が存在しており、各国のカジノ対象顧客は制度によって大別して国内又は国外に分けられる。

マカオの潤沢な財政を担っているのが政府からライセンスを付与された複数の事業者が提供するIR施設内のカジノであり、カジノの収益面では中国人富裕層、VIP顧客が占める割合が非常に高い。 

マカオは一社独占からカジノ経営資本に対して開放路線へ転換し、マカオ地元資本に加え、アメリカ、香港など多様な資本でカジノ施設が提供されており、市場の透明性の向上、中国人観光客の増加などにより世界最大規模のカジノシティーへ成長した。

カジノ事業者にとっては参入にあたりマカオ資本を含む事他、ライセンス付与の条件、カジノ施設の運営などがマカオ政府によって厳しく制限されているため、参入障壁が高い一方で、安定した収益を挙げる事が可能となる。

特定のエリアにおいて複数の事業者が競って開発を実施するため、新陳代謝が活発化され、カジノ市場が常に高い競争力保つ事が可能となっており、多様な施設が集中する集積効果が大きく発揮されている。

特にアメリカのカジノ市場がかなりの競争激化になっているため、マカオでカジノ施設を中国資本と共に提供しているアメリカ系事業者にとってマカオやシンガポールなどのアジア市場はグループ内の大きな収益源でもあり、今後も成長生のあるアジアでのカジノ市場に注力する事が予想される。


インバウンドから見るマカオ市場

マカオは人口は少ないものの、香港同様一人当たりの収入が非常に高い為、距離的にも近く、日本のインバウンド市場にとっては重要視すべき市場である。

言語は広東語とポルトガル語であるが、実際には広東語と北京語の通用度が非常に高く、マカオからのインバウンド需要に対応する為には中国語繁体字の提供が効果的となる。

今後LCCの直行便がマカオ空港と日本の空港間で更に多くの航空路線が就航されれば大幅な観光客の増加が期待できる。

現在では空港によっては、香港又は台湾経由でのアクセスが主になる為、両国と距離が近くLCCが多く就航している沖縄、石垣島、宮古島などにとっては特に注力すべき海外市場とも言える。


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